こんにちは。企画・制作・脚本コースアシスタントの金井塚です。
今回のワークショップは豪華二本立て!(夏休み映画みたいですが;)
特別講師として、大阪フィルムカウンシルから大野聡氏が来てくださいました。
フィルムコミッションという言葉は映画製作に関わったことのない方でも、ここ何年かで よく耳にするようになったのではないでしょうか。
映画作りには準備と段取りが何より大切です。
旅行するときもそうですよね。どこに行って何をするのか、それにはどのくらいの予算がかかるのか、下調べや下準備をすると思います。
そしてパッキングしてしまえば、あとは楽しむだけ!なんですが・・・
その 「楽しむだけ!」が撮影現場であるといっても過言ではないくらい、事前の準備ができずに始まってしまったら現場はしっちゃかめっちゃかです。
大野さんもおっしゃっていましたが、そのベース作りを一手に引き受けてくれるのが制作部。
そのお仕事のひとつに、ロケ地探しと交渉があります。
大野さんはそのプロフェッショナルとして、この10年で1000本以上の映画に携わってきました。
お話を聞いていると、交渉の規模が半端ではありません。
橋を封鎖したり・・・(青島刑事もできなかったのに!なんて)
最近公開されている作品では、府庁舎前にエキストラ5000人以上を集め道路を完全封鎖したそうです。
そしてそれを現実のものにするための、先の先まで見越した段取りが素晴らしいと思いました。
交渉をしっかりとし、撮影を予定通り終えることで、場所を提供していただいた側と、その後に繋がる関係が築けるそうです。
これは、インディーズ映画を撮る場合にも言えることではないでしょうか。
しかもこの、その後の関係というのは自分たちだけに限った話ではありません。
同じ場所で撮影をしようとするその後の人たちにも関わってくるのです。
撮影隊同士がまったくの他人でも、前回の印象がどうであったかで貸してくださる側の対応はもう月とすっぽんです。
映画撮影自体の印象を悪くしてはいけませんよね。
今回の大野さんのお話は、ロケ地を決定するにあたっての監督との交渉についてなどもあって、本当に盛りだくさんな内容でした。
しかしそれでお腹いっぱいになってる場合ではなく、後半は前回からの企画について。
様々な提案や違った視点からの見方など、意見も次々と出てきます。
ただ今回、講師陣からの意見で何度か出たのが、みんな話を詰め込みすぎて本来目指していたところからズレてきてしまっているのではないか、というものでした。
アイデアは後からでも付け加えられるから、軸を明確にと。
それを念頭に置いて、次回も企画会議が行われます。
今回は内容が濃かったせいもあって1時間の延長になりましたが、みなさん得るものは多かったのではないでしょうか。
次回ワークショップにもご期待ください!