大阪フィルムアーカイブ計画とは

大阪フィルムアーカイブ計画は、過ぎゆく時間を記録する映像フィルムと、そのフィルムのひとコマひとコマを動画として再生することでよみがえる大阪、さまざまな日々の出来事と人々の暮らし、地域の記憶を継承していくプロジェクトです。

このプロジェクトでは、大阪で生きた人、大阪を訪れた人の撮影した映像フィルムを集め、動画として再生し、被写体となった明治・大正・昭和の時代の大阪や、大阪に暮らす人々の姿をいろいろな視点から見なおすことができるようにしていきます。過去の時代に生きた人々が見ていたものを現在に生きるみなさんと一緒にひもとき、大阪の歴史の一場面として未来の人々へ手渡します。

 

プロジェクトのビジョン

  • 大阪の豊かな歴史をより鮮やかに、自分たちの今と地続きのものとして、自覚的に継承し続けることをめざします。
  • 世代を超えて、わたしたちの記憶の一部を担う映像フィルムを集め、その映像を将来にわたっても同じように視聴し続けられるよう、フィルムを長期的に保存します。
  • 忘れられていた映像に新たな価値を発見し、経験と知識の循環を促します。
  • 今日まで残されてきた映像をともに見て楽しみ、学び、次世代へ語りつなぐすべての人がこのプロジェクトを支えます。

主な取り組み

  1. 大阪で生きた人、大阪を訪れた人の撮影した映像フィルム(ホームムービーなど)を収集し、上映や共有、新たな活用方法の創出のため、デジタル化します。また、オリジナルのフィルムは、メディアの寿命が尽きるまで、ある時代の証拠として大切に保管します。

    大阪フィルムアーカイブ計画フィルム募集!

    どうしたら再生できるのかわからない、何が写っているのか見てみたい、そんなフィルムリール(大阪で撮影された可能性のある現像済みの8ミリ/9.5ミリ/16ミリ/35ミリ映像フィルム)がありましたら、お知らせください。
    詳細はこちらをご覧ください。

  2. 景観や産業、人々の暮らしを伝える記録映画やホームムービー、大阪のどこかが撮影場所となっている映画など、さまざまな時代の大阪の景色を映像のなかに探し、情報を共有します。

    昭和の大阪ロケーション調査

    実際の大阪の風景のなかで撮影されたことがわかる昭和時代の映画や記録映像を見つけたら、ぜひお知らせください。とくに、「あらすじには大阪の記述がないけれど、あの場面には大阪の○○が写っている」、「子どもの頃、近所で映画撮影をしていた」など、地元の方の目撃情報などからも、潜在する地域映像のかけらを集めています。
    詳細はこちらをご覧ください。

活動メンバー

本活動は、「文化庁 地域と共働した博物館創造活動支援事業(平成31年度、令和2年度、令和3年度)」「文化庁 Innovate MUSEUM事業(令和4年度)」の助成を受けて実施しています。

主催:
大阪中之島美術館、大阪歴史博物館、ミュージアム活性化実行委員会、プラネット・プラスワン、シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)

プロジェクト会議メンバー:
雨森信(Breaker Project ディレクター)、田中晋平(一般社団法人神戸映画保存ネットワーク 客員研究員)、とちぎあきら(国立映画アーカイブ 特定研究員)中西美穂(大阪アーツカウンシル 統括責任者)、船越幹央(大阪歴史博物館 学芸員)、松山ひとみ(大阪中之島美術館 アーキビスト)

上映プログラム構成:
富岡邦彦(プラネット・プラスワン代表/CO2事務局)

協力:
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス、プラネット映画資料図書館/神戸映画資料館、一般社団法人京都映画芸術文化研究所/おもちゃ映画ミュージアム、フィルム提供者のみなさま