JISYU

〈自主映画アーカイヴ上映〉
:History of Japanese Independent Amateur and Students films

JISYUとは?

〈自主映画〉の歴史を発掘し、隔月で上映していく。

●日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の歴史は長く、戦前より作られてきた。製作された映画のフォーマットは16ミリ、9.5ミリ、8ミリのフィルムから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移っていく。そんな中で、フィルムを中心にかつて製作され、忘れ去れられんとする作品を中心に〈自主映画〉の歴史を隔月で発掘し、上映していく。
●この企画で、自主映画(実験映画、個人映画を含む)には、反商業的なあるいは実験的なあるいはテレビや商業映画、娯楽映画ではけっして扱わない野心的なテーマや題材を扱った作品が多数あり、その時代によって映画を志した若者たちが何を表現しようとしたかを発見することになる。

 

JISYU vol.1

主催:プラネット・プラス・ワン、CO2、神戸映画資料館、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク

万田邦敏とパロディアス・ユニティ(1970年代東京)

近年、映画美学校の学生と制作した『イヌミチ』や今年公開された『シンクロナイザー』で新たな展開をみせている映画監督・万田邦敏。その軌跡は、自主映画のムーヴメントが起きた70年代末、黒沢清たちと活動していた立教大学のパロディアス・ユニティ時代まで遡ることができる。初期の万田による8ミリ映画の上映、及びその時代背景を振り返る監督のトーク、そして、4月に亡くなったジョナサン・デミについての万田の講演を行う。

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9/16(土)《JISYU vol.1 @神戸映画資料館》

13:30〜15:50
追悼ジョナサン・デミ

万田邦敏特別講演+参考上映
ジョナサン・デミは変身と変化にこだわり続けた映画作家です。それを検証することで、デミを追悼したいと思います。(万田邦敏)

16:05〜18:40
3作品上映+トーク

西風
『西風』 1977年/8mm/20分
■愛人だった男の死の真相を探る女が、バザン、ゴダール、メカスという人物たちを訪ね歩く。

四つ数えろ
『四つ数えろ』 1978年/8mm/30分
■ヌーヴェル・ヴァーグの時代に間に合わなかった、『スパイ大作戦』と『タイムトンネル』の世代の映画。

大回転
『大回転』 1990年/8mm/32分
■前作から12年を経て1990年に製作された万田邦敏最後の8ミリ作品。カフカの『失踪者』が原作。故郷を追われた男が、東京でひたすら仕事や居場所を転々とし続ける。

スケジュール ―9/16(土)―

  • 13:30~15:50 【万田邦敏特別講演】追悼ジョナサン・デミ
  • 16:05~18:40 JISYU vol.1 【万田邦敏とパロディアス・ユニティ】Aプログラム
    上映後、万田邦敏監督によるトークあり(約60分) 聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
料金 一般1500円/会員1300円/学生1000円(各プログラム)
会場 神戸映画資料館(新長田)

 

9/17(日)《JISYU vol.1 @プラネット・プラス・ワン》

18:00〜20:30
4作品上映+トーク

メイドイン
『メイド・イン・76』 1977年/8mm/12分
■万田邦敏処女作。愛についての独白と対話。

SCHOOL SOUNDS
『SCHOOL SOUNDS』 1978年/8mm/30分
■70年代末の大学を舞台に、学食の値段の不確かさやかつての時計台をめぐる闘争などが語られていく。

女の子はみんなふたごである
『女の子はみんな双子である』 1980年/8mm/35分
■女の子たちを映画が増殖させる。双子の恋人の姿に翻弄され続ける男の子の悲喜劇。

TOUSOU
『逃走前夜』1982年/8mm/8分
■前半を万田邦敏、後半を黒沢清が演出している。学生運動をパロディ化した活劇。

スケジュール ―9/17(日)―

  • 18:00~20:30 JISYU vol.1 【万田邦敏とパロディアス・ユニティ】Bプログラム
    上映後、万田邦敏監督によるトークあり(約60分) 聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
料金 一般1500円/会員1300円/学生1000円
会場 プラネット・プラス・ワン(大阪・中崎町)