2015年11月29日

俳優ワークショップ/俳優特待生レポート⑦

しのぶれど 色にでにけり わが恋(こひ)は ものや思ふと 人の問ふまで(『拾遺集』平兼盛)
こんにちは、だいぶブログ更新を止めてしまった似鳥です。申し訳ない。

今月の俳優特待生たちは、各助成作品の出演に向けてのオーディションや準備に入り、にわかに忙しくなってまいりました。

…と言い訳もしつつ、今回の俳優ワークショップの課題は『近松物語』(1954年/溝口健二)をベースに、現代風設定に書き換えた台本です。

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主人公は若い医師、その医師に恋する看護婦が困りごとの相談に訪れる、というシーン。

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主人公には別に好きな人がいて、彼女の相談にさほど親身にはなりません。彼女はどうにか彼の気を引きたくヒートアップして行きます。

ここで大切なのは主人公が、目の前の彼女じゃなく他の女性が好きという【自分の気持ちにまだ気づいていない】、ということ。

これは相手役の看護婦もまだ知らないことです。

恋愛物やサスペンス映画を観ていると、主人公はもとより登場人物の誰よりも早く観客が情報を知ることがありますよね。
そこが面白いのですが「自分はまだ知らない、でも観る側にはわかるようにする」という微妙なラインを伝える演技は難しいです。

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富岡さん「台本にあるシーンの前に、自分の役がどんな状況だったか何を考えていたか、しっかり想像しなければダメだよ」

いつものように最後に映像を観ながら、自分のやった演技を確認しつつアドバイスを受けるのですが、これが本当に勉強になるしガッカリするし…

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ワタクシです。ちょっと表情をつけすぎて情報過多な印象です。残念。
そんな訳で、やればやるほど課題が山積みになっていく、でもそれが楽しいんですよね〜。よろしければぜひご一緒にいかがですか。

さて、1ヶ月近く止めてしまったブログですが、これからはドンドン更新されるでしょう、次の方よろしく!


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