2013年10月29日

CO2助成監督OBの皆さんからコメントいただきました!(6)常本琢招監督

蒼白者
今回のCO2助成監督OBの皆さんからの新着コメントは、常本琢招監督です。

韓国から『息もできない』で知られる演技派女優のキム・コッビさんを迎え、制作された第8回CO2助成作品『蒼白者 A Pale Woman』

今年6月の東京・ユーロスペース、8月の仙台・桜井薬局セントラルホール公開を経て、いよいよ関西公開スタート!
11月2日(土)?11月8日(金)の一週間限定、劇場は第七藝術劇場京都みなみ会館神戸・元町映画館という3館での同時公開となります。

CO2関連作品ではありませんが、キム・コッビさん主演作品の朝倉加葉子監督『クソすばらしいこの世界』と当日の同時鑑賞で3000円になるというキム・コッビ割もあります。詳しくは各劇場にお問い合わせください。

初日の11月2日は第七藝術劇場と神戸・元町映画館、3日は京都みなみ会館にて舞台挨拶。女優の宮田亜紀さんが常本監督と登壇します。
本編は第7回大阪アジアン映画祭で公開されたバージョンとは異なっているとのこと。前回観てくださった方もぜひお近くの劇場でお楽しみください!

 

 

常本琢招監督(第8回CO2助成監督『蒼白者 A Pale Woman』)
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1)CO2の思い出

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CO2に対する一番の思いは、「お尻を叩いてくれてありがとう」です。

元々、オリジナルビデオ作品を中心に撮っていたキャリアでしたが、定期的な収入を得なければいけない事情が出来たためTVディレクターの世界に足を突っ込み、とてもとても忙しい日常がスタート。早く「長編映画」を撮らなくては…と気ばかり焦っていながら取りかかれなかった自分だったので、ケツが決まっているCO2という場があったからこそ可能だった映画作りだったと思います。

7・8年続けているTVの取材で大阪の空気感を知り、東京より馴染めるものだったので(7・8年で作った半分近いVTRを関西で取材した)、大阪という場で遊べたのも嬉しいことでした。

 

 

2)これからCO2に参加する監督やスタッフへのアドバイス

CO2といえば、「時間のない映画作り」の代名詞ですが、以前はピンク映画やオリジナルビデオの世界にいたので、個人的にはそんな切迫感はありませんでした。ただ客観的にみると忙しいスケジュールになるのは間違いないので、それを充分に覚悟して、時間がないなりの映画作りを志向し模索する、のが大事だと思います。

曽根中生監督が、『嗚呼!花の応援団』の3作目が異常に時間がない中での映画作りだったことについて、製作当時、「映画作りにはじっくり熟成していくやり方もあるが、短期間で行なう“どぶろく的映画作り”にも妙味があり、こんかいはどぶろくの美味しさを目指した」みたいなことを語っていましたが、そういうことだろう!どうだろう!!

 

 

3)告知など!

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大阪で生まれた第8回CO2助成作品『蒼白者 A Pale Woman』がいよいよ!11月2日から関西の3館で公開させていただくことになりました。

CO2らしからぬ「ベタなプログラムピクチャー映画」を目指して作った映画であり、CO2の懐の深さが感じられる1作だと思います。

また、第7回大阪アジアン映画祭で公開したバージョンとは編集・尺ともがらっと変わり、映画祭で観られた方、初めてご覧いただく方共々、新しい蒼白者を楽しんでいただけますので、この機会に是非ご覧ください!

第七藝術劇場
京都みなみ会館
神戸・元町映画館
『蒼白者 A Pale Woman』公式サイト

 


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