2013年10月7日

第10回CO2・助成作品制作スタート!(2)神保慶政監督インタビュー

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神保慶政(じんぼ よしまさ)
1986年生まれ。東京都出身、大阪市在住。大学入学後、世界の映画・音楽に興味を持ち、特にヌーヴェル・ヴァーグ期の映画やイラン映画、ジプシー音楽等の民族音楽に衝撃を受ける。 在学中にイギリスに留学。卒業後、旅行会社に就職し海外と日本を往復する生活を送り、2011年に映画監督を目指し退職。ニューシネマワークショップで映画製作を学ぶ。 在学中に監督した短編『名人でした』は新宿K’s cinemaで上映された。本作が初の長編作品となる。

 

 

 

 

 

★インタビューは2013/9/25に行われたものです

1)映画を撮り始めたきっかけ

前から好きで大学の時から観まくっていて、一番好きなのはゴダール。今回撮るのは普通のドラマですけど、今まで撮った作品は、比較的実験的なアプローチの映画です。

 

2)CO2を知ったのは
CO2と知らずに観ていたのが今泉かおり監督の『聴こえてる、ふりをしただけ』です。
主婦しながら映画を撮ったと聞いて、僕もサラリーマンを辞めて映画を撮っているので勇気付けられました。
CO2って面白そうだなと思ったのは、リム・カーワイ監督『新世界の夜明け』を観てから。その後、去年の年末年始にリム・カーワイ監督の『Fly Me to Minami〜恋するミナミ』にボランティアスタッフで参加させて頂きました。

 

3)応募した企画を一言で表現すると
「死生観」です。
主人公は昆虫少年。昆虫って気にしなくても日常生活には支障ない小さな世界です。例えば、原発問題や放射能の影響を考える時の未来の時間に対する想像力って、ミクロの世界に目を向ける考え方のベクトルと非常に似ていると思います。
通り過ぎてしまいがちなところを一歩立ち止まって考えてもらえるような映画にしたいです。

 

4)企画が評価された点
プレゼンのときに“アイディアは面白いね”と言われました。
イギリスに一年間留学して、インド哲学を学びました。インドはかつてイギリス統治時代があったので関わり深いんです。卒業後に秘境専門の旅行会社で2年半勤務しました。南アジア担当になったので、学んだことが活かせる仕事でしたね。
チベット、パキスタン、バングラデシュとか、自分のお金ではなかなか行けないところに行かせてもらって。
変な経歴なので、他の人には書けないものが書けると期待されたのかもしれません(笑)

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5)CO2で目指したいところ
初の長編作品になるので、より多くの人に観ていただきたいですね。
日本は島国で、日本人の死生観は無宗教のような考え方の上に成り立っています。未来の巨匠と言われている人の作品は、死生観を反映してることが多いと思います。
ぼくは日本人なので日本人独特の死生観が出るだろうし、それに対して海外からどういうリアクションが来るか楽しみです。

 

6)出来上がった作品の展開は?
一番楽しみなのは海外のリアクションです。もちろん国内の上映も考えて行きます。

 

7)役者に希望すること
必要なキャスト
昆虫好きな10歳くらいの少年、両親、おじいちゃんの家族ともうひと家族

作られたキャラクターではなく本当に昆虫好きの子供が主人公で、昆虫嫌いの女性が昆虫嫌いのお母さんを演じてもらえるようにしたいです。
主人公の子役とコミュニケーションを取ってあて書きするつもりです。昆虫に接する時以外に、例えばゲームをするのかとか、テレビをどんな姿勢で観るのかイメージをつかもうと思います。
以前やったことがあるんですが、“セリフを本番で言うのが初めて口にする瞬間”というのを狙いたかったんです。今回は長編なので、標準語で書いて関西弁にしてもらうことで自分の言葉で喋ってもらえるかなと考えています。

 

8)求む!ロケーション情報
一軒家。空港。出来れば関西国際空港で撮影が出来たらいいなと思います。
土手から砂利道が広がっている川原を探しています。大阪のひとに話を聞いて、箕面、茨木で目星はついているので、あとは自分のシナリオ次第ですね。


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