いよいよ第10回CO2の助成監督発表が迫ってきました。サイトでの情報公開は9月25日以降を予定しています。
9月14日に映画美学校にてCO2助成作品『やくたたず』のイベント上映を控え、新作『Playback』も全国公開中のCO2助成監督OBである三宅唱監督からコメントをいただきました。ぜひご覧下さい!
三宅唱監督(第6回CO2助成監督『やくたたず』)
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1)CO2の思い出
?第5回CO2上映展での出来事(※自分はオープンコンペ部門で参加)。審査結果発表時に、青山真治監督がワイングラスを持ったまま舞台上に現れ「いま生きている人間のために映画をつくろう。ジョージ・A・ロメロのように」とだけ発言して消えたこと。その後の打ち上げパーティーの混沌をぼうっと眺めているうちにロメロの映画を思い出して激しく感動してしまい、翌朝そのままのノリで鳥取砂丘に向かいました。
?第6回CO2上映展での出来事。審査総評をうけ、(恥ずかしいくらいに生意気だったと思いますが)自作以外の作品への言葉もすべて、単語ひとつひとつや審査態度にも全く納得できず、ただただ悔しさと虚しさが残ったこと。
?CO2を機に出会った方たちとは、監督・俳優・スタッフ問わず、今も刺激的な付き合いが続いている気がします。特に、第5回『ある光』に出演された足立智充さんを、翌年自分の作品でオファーできたことは僥倖でした。
2)これからCO2に参加する監督やスタッフへのアドバイス
当時とはCO2の製作支援体制が異なるので具体的にはわかりません。ロケ地と出演者をなるべくはやく決定して撮影稿(のようなもの)を出し、現場にインする前に俳優やスタッフとどれだけ一緒になって具体的に準備できるか、理想形のひとつですけど、その時間を意識的につくるのってけっこう難しいなあと反省することが最近多いです。
3)新作公開!
©2012 DECADE, PIGDOM
『やくたたず』をきっかけに村上淳さんらと出会い、一緒に『Playback』をつくりました。昨年11月に公開しましたが、今も全国各地で上映が続いています。