制作発表会の後は、3FのCO2事務局にて各助成監督との交流会として<コネクト・フォーラム>を開催しました。
自己紹介、名刺交換をする人、トークで盛り上がる人、3つの企画書を熱心に読む人。
参加した皆さんそれぞれが、顔合わせと情報交換の場として活用してくださったようです。
「人生はこれからが楽しいんですよ!」と快活な常本琢招監督。
TVプロデューサーとして活動する中、近年は自主映画『蜘蛛の国の女王』(09)、『アナボウ』(10)を制作。『アナボウ』は、セックス甲子園に青春を掛ける女子高生の姿を描いた短編で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011では、コンペ部門に選出されています。
仕事のため、21時の新幹線で東京に帰らないといけない常本監督は『蒼白者(仮)』について、
「今回はキャスティングが思い通りになるようがんばります!前作の『蜘蛛の国の女王』は自分の撮ったVシネを総括した感じ。『アナボウ』は自分が撮った8ミリ映画を総括した感じだったので、今回は今まで観てきた犯罪映画を総括する感じにしたいです!」とコメントくださいました。
『治療休暇(仮)』の梅澤和寛監督は、高校時代より映像制作を始め、短編を10本程制作。
第4回CO2で高木駿一監督の『都会の夢』の製作総指揮を務め、翌年はCO2の運営スタッフとして活動。
その後映像制作から離れ、少年サッカーや野球のスチール写真を撮るアルバイトをしながら、今回企画を応募したとのことです。
「どこかで未練があったんでしょうね。長編を撮ってみて判断しようと思いました。最初で最後のつもりで、かつ続けられるようにが理想」
ご自身で考える監督としての強みは?
「こう見えて繊細なので、人から“こんなんほっとけ”って言われるようなことを取り上げる視点だと思います。あまり映画になったことがない場所が出てきたり。新しいものの“発見”というより“再確認”ですね」
安川有果監督は、デザインの専門学校の卒業制作で映画を制作。第2作目となる『カノジョは大丈夫』でヒット企画<桃まつりpresentsうそ>に参加。CO2には去年も企画応募をしたそうです。
昨年の企画と今年の『Dressing Up(仮)』はどう違ったんでしょうか。
「去年はあらすじも最後まで書けてなかったし、今回はどうしても受かりたかったので企画をがんばりました。
企画書には企画意図から書き込んで意識的にやっているので、今までとは全く違いますね」
ご自身で監督としての強みはどんなところだと思いますか。
「自分で自分が分からないし、強みはないと思います。何がやりたいかを見失わずに撮るのが一番の目標。
これまではテーマがそっちのけになって、もやもやしたまま放出していたというか、無意識に映画を撮っていた感じだったんです。
今回は“大人になるのはどういうことか”っていうテーマからブレないように撮りたいです」