こんにちは。俳優コースアシスタントの久貝です。
ここ数年、
夏なのに夏らしいことせずに終わるって
ことが多いです。
ほら、海とか花火とかバーベキューとか・・・恋とか。
そんな諸事情はほったらかしで
夏より熱いワークショップはぐいぐい進んでおります。
講師は 全 リンダさん。
今回のワークショップの柱は「即興」でした。
一週間内にあった出来事を一人が語り
それにあわせてもう一人がその状況を演じる。
というものでした。
例えば、
昨日おなかがすいて・・・と語れば
それに合わせておなかすいたなぁと演じる。
そしたら友達から電話がかかってきて・・・と語れば
電話をかけて楽しくおしゃべり
そしたらあめが降ってきて・・・と語れば
突然、ここ野外だったのかと雨から逃げる演技。
といった感じです。
最初、演じる人は戸惑います。
語る人の声を聞いてとりあえず動きます。
この時点で声や台詞を発することは禁止です。
語る人は自分の物語を思い出し思い出し
語られます。
演じる人はこうかな、ああかなととりあえず
座ったり、困ったり、笑ったりしてみます。
でも、演じる人と語る人のタイミングが合わないと
早かったり遅かったり演じなくてよかったり・・・
ともどかしい時間が続きます。
一旦語りが終わると
語り手を変えてもう一度演じます。
即興をする人は同じ。
同じ物語を違う人が語ると
また、動くタイミングが変わってくるんですね。
演じる人はどぎまぎ・・・こうかな、ああかな
の時間です。
そして、最終は・・・
台詞OK!声だして、自分だけで演じみます。
語りなしです。
でも、何度か繰り返していくうちに
自分の体に語りが染みていて
台本もないのに演じる人すいすいと
物語を進めていきます。
リンダさんはおっしゃいました。
「シナリオを読んでいくのも同じ。
読むだけの作業の中で読むうち、繰り返すうちに
イメージができる。
自分のリズムでやると取り組みやすくなってくる。」
へぇ?。そういうことだったのか。
とやっと理解できる私。
この即興って同じ話を何度もやっているうちに
見ている方もやっている方も
物語が染みてくるんですね。
物語の山や谷が感覚として掴めてくる。
流れが読めてくる。
感情が乗ってくる。
シナリオを読むときに
こういう感覚があると世界が広がるなぁ。
と感心しました。
ぐぐっと物語が立体化していく過程を
みんなで体感していくようなワークでありました。
夏には海だ山だワークショップだ!
ってちょっと強引でしたか?♪
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