2012年11月21日

CO2俳優・演出ワークショップ第2回【物語と台詞の役割1】

第2回ワークショップは【物語と台詞の役割1】です。

まずは先週取り組んだ「喜ぶ」の表現の映像を見てフィードバックから。

指定の小道具をどのタイミングで使うかが大事です。ピンポイントでどう取り入れるかがアイディアの見せ所。演技の流れを組み立てて変化をつけることが必要です。

 

本日の課題は「怒り」の表現です。

舞台をコンビニに設定し、二人一組でお客が店員に対して怒るシーンを1分間で作ります。

ポイントは

●声・顔で誰が見ても怒っているようにする。激昂するポイントを作ること。

●演出側が店員役をして怒らせるように仕掛ける。

●怒りを受けた側のリアクションで更に怒りを増幅させる。

●状況説明無しに観客に場面を理解させる。

・・・ここでの問題点が意外にみんな怒れないことでした。日常で他人に対して怒りをぶつけるということは早々ありません。遠慮があるのか“誰が見ても”のレベルになかなか到達できません。皆さん指摘された問題点を解消すべく試行錯誤しながら場面を作って行きます。撮影した映像を元にまた次週フィードバックとなります。

 

さて、前回の宿題はヒッチコックの『白い恐怖』をA4一枚程度の用紙に起こったことを書くというものでした。物語の構造を掴む練習です。

これは誰を基点にして物語を見るかで大きく変わってきます。

●女性が精神病になった人を救う話。

●研究熱心な女性が感情的な女性に変わっていく話。

●恋愛したことが無い女性が初めて恋愛する話。

ポイントは何処を軸に置く話か。そのためには全体像を掴んで話の骨格だけを抜き取ることが大事です。

 

次回の宿題は同じくヒッチコックの『疑惑の影』についてです。


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