2019年5月3日(金・祝)〜5月5日(日)の3日間、あべのハルカス5周年企画ワークショップとして、『ハルカス1分物語を作ろう!』を開催しました。
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※完成作品は記事の最後をご覧ください。
5/3(金・祝) ワークショップ1日目
ワークショップ初日!まずはあべのハルカス『街ステーション』にて、CO2代表の富岡より、最初期の映画がどのようにして誕生したか、物語の作り方などを解説。
映画の父・リュミエール兄弟による約1分間の初期映画の数々を、フィルム映写機で解説しながら上映。
初期映画と同じく、このワークショップでは「ワンカットで1分間」「カメラ固定」「音声なし」というルールで、最も基本的な映画作りを体験します。
実際に撮影場所に行き、あべのハルカスにまつわる1分物語のイメージを膨らませます。
今回は「ハルカス屋内」「ハルカス屋上」「てんしば」のいずれかをロケ場所として選びます。
「だれが」「どこで」「なにをする」「どうなる」の4項目をキーワードに、参加者全員の考えた「ハルカス1分物語」を発表。ワンカット1分で表現できる物語を参加者全員で考えます。
各自のアイデアを基にして、全部で6つの物語になるように絞り込んでいきます。
いくつかのアイデアをひとつの物語にまとめたり、他の参加者の意見を盛り込んだりして、だんだんと6作品の物語が仕上がっていきます。
いくつかのチームに分かれて、撮影に必要な小道具、人物の動きを相談して決めます。
出演者も自分たちです。参加者とスタッフの中から、イメージに合う人に出演依頼をしていきます。
6本の物語の内容が決まりました!
それぞれのリーダーが、物語の内容を説明します。
1日目はここで終了。各自準備物を確認して、解散です。
5/4(土) ,5/5(日) ワークショップ2日目,3日目
いよいよ撮影です!
構図や人物の動きの確認をしつつ、重要なのは1分の中で登場人物の『感情』がどう変化するのか、ということ。
自分たちで演じる上で、見る人に伝わりやすい演技を模索していきます。
登場するのは人間だけではありません。ぬいぐるみやUFOも出演!
しゃぼん玉を出すタイミングも入念なリハーサルで練習中。
迫真の演技!
各日3本の撮影が無事に終了。
その日に撮影した映像をプロジェクターで映して全員で確認します。力作揃いの上映会です!
大きな画面で客観的に見ることで、物語を伝えるということの難しさとおもしろさがより際立ちます。
「ここがうまくいっているからおもしろい」、「こうすればもっとおもしろくなる」など、様々な意見を出し合いながらの講評になりました。
完成作品
01『カン違い』
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02『プレゼント』
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03『RE プロポーズ』
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04『HOPE』
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05『未来予想図』
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06『みんなのルール』
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(まとめ)
今は誰でも簡単に映像が撮れる時代。
その中で、映画が生まれた頃に立ち戻り、最もシンプルな形の「映画」を作るワークショップでした。
シンプルだからこそ、どうやったら人に伝わるものができるか、どう表現すればよいかをしっかりと考えることができ、また出来上がった映像を全員で見て意見を交換することで、成功も反省点も含めて今後なにか作ることに繋げられる機会になったのではないでしょうか。
最初は他人同士だった参加者のみなさんですが、一緒にひとつのものを作ることによってどんどん連帯感が生まれていって、最後はすっかり仲間になれたことがとても嬉しく、楽しい経験になりました。
一人で作る楽しみもありますが、誰かと一緒に作ることでより多くの人に伝えられる作品になっていく。その過程を実践できたワークショップになったと思います。
参加者のみなさま、お疲れ様でした!
レポート:小川泉(CO2運営事務局)