2016年9月13日

俳優ワークショップ/第3期俳優特待生レポート②

こんにちは。
この度、俳優特待生に選んでいただきました長谷川千晶と申します。
初めましてではない方もいらっしゃると思いますが、簡単に自己紹介をさせていただきます。

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名古屋の㈱ブリッジプロモーションに所属しています。愛知県在住です。
映画人にとって名古屋と言えば、シネマスコーレも有名ですよね。私も時々出現しています‼

18歳まで山形に住んでいたので山形弁がしゃべれます。パリに留学していたこともあるので、フランス語と英語も少し話せます。

資格を取得することに熱中していた時期があり、資格をたくさん持っています。
社労士、行政書士、年金アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、秘書検定、英語検定、フランス語検定などなど・・・
あ、もちろん、普通自動車免許もあります。
でも資格マニアはもう卒業して、今はその熱を演技に注いでおります。

子供と動物が大好きです。
家族は、息子1人と猫2匹です。
愛情あふれる人間でありたいと思っています。

人にも、作品にも、役にも常に誠実に向き合える俳優でありたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

・・・・さて、自己紹介はそれくらいにして、早速第5回目の俳優ワークショップをレポートさせていただきます。
今月の題材は、小津安二郎監督の「お茶漬けの味」。
日本映画史における名作と呼ばれる作品を扱うことにより、本当のお芝居とは何か、計算された技術ある演技を学んでいます。
それでいて、見え見えのお芝居にならず、自然に作品の中に存在していなければなりません。

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まずは、全体の関係を復習するところから始まります。
ストーリーや人間関係をしっかりと把握しておかなければ、そのシーンがどんな役割を担うのか、発するセリフに何の意味があるのか、理解できません。
物語を伝えるのは、役者です。
作品の目的を共通認識として持つために、この作業は必須です。思い込みで芝居をしては、役が活きてきません。

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読み合わせに続き、動きを確認します。
深窓の令嬢「節子」と、マイペースでのんびりやの「ノンちゃん」がラーメン屋に行くシーンです。
成り行きで二人きりの外食をすることになりましたが、まだ恋愛関係にはありません。

・ノンちゃんにとっては行きつけでも、節子にとっては初めてのラーメン屋。
・お嬢様にとっては、ラーメンの味も、はっきりとものを言うノンちゃんも新鮮で悪くない。
・節子はこの日、お見合いを逃げ出しているが、自分は正しいと考える、戦後の民主主義を体現するかのような考え方の持ち主。

ラーメンを食べながらの会話で、それらを表現するのはなかなか難しいです。
テストの段階でラーメンを想像して食べていないと、本番でちゃんとできなくなります。

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撮影した作品を見ながら、富岡さんのフィードバックをもらいます。

・声が小さすぎないか。
・相手の芝居がちゃんと受けられているか、感情のキャッチボールになっているか。
・食べる間を入れながら、いいリズムが取れているか、ワンパターンになっていないか。
・流れで演技ができているか、ぶつ切りの“アニメ演技”になっていないか。
・意味を考えて、想像して言葉を発しているか。
・動きとセリフが乖離していないか、目線の使い方は自然か。

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いよいよ本番です。
実際にラーメンを食べながら演じます。
消え物は映画につきものですからね。食べながらではお芝居が壊れるなんて言っていられません。
動きが難しいですが、その動きで魅せることもできますし、表現することもできます。
言葉では反発しながらも、そろってくる二人の動きはおもしろいと思います。
お嬢様がラーメンの美味しさに目覚めて、ズルズルっと食べてしまう、なんてことも、微笑ましく見られますよね。

いろんなアングルで撮られることを考慮して、一度演技を固めたら同じことをやらなければいけません。例えば、どこでどれくらい食べるのか決めておかないと、後で繋がらなくなってしまいます。
気持ちだけではお芝居できない、というのはこういうところですね。
ただ、計算しているのが画面から見えてしまってはダメなのです。

私が今回、指摘されたことは、自分のベースの部分を出しすぎないこと。
節子はからっとした渇いた性格なのに、私がやると、しめっぽく色っぽい人物に見えてしまいます。これでは、節子のキャラクターが変わってしまいます。

誰でもはまり役というのがありますが、それだけでは役の幅が広がりません。
自分の素とは全く違う人物像になりきれるようにならなければと思います。
私の女の部分、キャラクターをどれくらい出せばどう見えるのか、精査していくことが今後の課題です。