2015年12月3日

俳優ワークショップ/俳優特待生レポート⑧

俳優特待生の辻伊吹です。
今回は私が担当させていただきます。

今回のワークショップは
普段とは少し違い
今年度の助成作品である
『見栄を張る(仮)』
の中のワンシーンを課題として
行いました。

普段は富岡氏が講師をしてくださるのですが
今回は助成監督である
藤村明世監督
が講師をしてくださいました。

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これまでのCO2ワークショップでは
実際にある映画のシーンを
題材とすることが多かったのですが
今回はまだ撮っていない作品です。

つまり
正   解   が   あ   り   ま   せ   ん   。

演技に正解なんてねーんだよ!!
という声が聞こえましたが
もちろんそうです。
正解なんてありません(と思います)。

しかし
実際に世に出ている作品ならば
監督がOKした
そのシーンの演じ方を
見ることができます。

これを正解と呼ぶかは分かりませんが
少なくともその内の一つだと
私は思います。

しかし今回は
まだ撮っていないので
正解は監督の頭の中にしかありません。
(もしかしたらそこにもまだ無いかも)
与えられた台本から
参加者は正解を探し出します。

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もちろん
本番であれば
見本となる正解なんてないわけで
自分でそれを作るわけですから
当たり前の作業といえば
当たり前の作業です。

そして
実際に演じてみます。

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それを
この作品の監督である
藤村監督が
しっかりと見て
修正を行ないます。

ここで一つ思うことは
CO2は
役者を育てる機関
ではないということです。

CO2は
シネアスト・オーガニゼーション大阪
です。

つまり
映画に携わる全ての人のための機関
なわけです。

ついつい役者として
ワークショップや作品に関わっていると
ついつい
役者を育てる機関
かのように勘違いしてしまいかけていました。

なにが言いたいのかと言うと
今回のワークショップは
役者だけでなく
監督にとっても
ある種のワークショップだった
ということです。

脚本というものは
演じてみないと
その良さというものは
分かりません。
(読み物として満点ならばそれは多分小説です)

監督も
ワークショップ参加者に
実際に演じさせることによって

あ、ここは狙い通りだ

あー、文字ではいいけど演じるとイマイチか

などのフィードバックを受けたり
役者から

ここはどういう事ですか?

と細部まで聞かれることによって
バックグラウンドの設定の甘さや
違和感などを再確認することが
できるというわけです。

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これからもCO2には
たくさんの映画人を育てていただきたいです。
もちろん自分も映画人として育ちます。
そんなこんなで
ワークショップレポートを終わります。
では。

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(自分のアメブロも更新しなくては…)


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