2011年9月28日

レポート?9/18(日)単発ワークショップ「映画入門講座(1)」

暑い夏が延々続くかと思いきや、いつの間にか朝晩は羽織りモノが欲しい気候になってきましたね。
季節の変わり目は疲れが出やすいとのこと。みなさん、くれぐれも風邪には気をつけてくださいね。

さてCO2では10月から本格的にワークショップが始動します。10/2(日)「映画入門講座(2)」。10/7(金)「デジタル機材講座」 10/8(土)は連続WS「俳優コース」「企画・脚本コース」がそれぞれスタートです!

怒涛のスケジュールはこちらからチェックしてくださいね。

後期のワークショップの中で「映画入門講座」が9/18から一足先にスタートしました。講師は富岡事務局長です。

まずは第64回カンヌ国際映画祭でパルムドール、国際批評家連盟賞グランプリを受賞したテレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』について。

前々作『シン・デッドライン』は物語の痕跡があったが、『ツリー・オブ・ライフ』では映画が小さい自己表現にシフトチェンジしたのではないか。第二次世界大戦を体験した世代を、監督自身のベトナム戦争の体験を重ねているという分析で話は展開していきました。

さて、今回のメインの題材は、1957年のアメリカ映画でレオ・マッケリー監督、ケーリー・グラントとデボラ・カー主演の 『めぐり逢い』です。

婚約者のいる男女が船上でめぐり逢い愛し合って、半年後にエンパイア・ステート・ビルディングの上で再開を約束するが…。というメロドラマです。

分析したのは、デボラ・カーの部屋にケーリー・グラントが尋ねて来るラストパート。ここでの二人の行動と表情、本音を語らない台詞、相手の気持ちを探る台詞の積み重ねの巧妙さについて解説していきました。

緻密に構成された映画には自分で伏線に気付き、腑に落ちた時の気持ちよさ、醍醐味があります。

その後、話は『アジャストメント』(11)のマット・デイモンとエイミー・ブラントの演技について。
現在の映画が説明的なものが主流になっていることの弊害。
今年9月に放送されたTV版の『砂の器』。
昨年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』から、デモにまで発展した韓流批判のことまで多岐に及びました。

参加された方々も、感性やイメージに偏ることなく分析の姿勢で意見を出し合いました。

「自分が面白いと思う映画に関して、どの演技がどう良いと思うのか、どのシーンがどう良いのか、人に向けて説明することをぜひやってみて欲しい。映画を好き嫌いで語るのではなく理論立てて考える訓練になります」

参加すれば必ず映画の見方が変わる!

次回の映画入門講座は10/2(日)19:00?に開催します。

お申込はこちらから


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