〈自主映画アーカイヴ上映〉
:History of Japanese Independent Amateur and Students films
JISYUとは?
〈自主映画〉の歴史を発掘し、隔月で上映していく。
●日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の歴史は長く、戦前より作られてきた。製作された映画のフォーマットは16ミリ、9.5ミリ、8ミリのフィルムから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移っていく。そんな中で、フィルムを中心にかつて製作され、忘れ去れられんとする作品を中心に〈自主映画〉の歴史を隔月で発掘し、上映していく。
●この企画で、自主映画(実験映画、個人映画を含む)には、反商業的なあるいは実験的なあるいはテレビや商業映画、娯楽映画ではけっして扱わない野心的なテーマや題材を扱った作品が多数あり、その時代によって映画を志した若者たちが何を表現しようとしたかを発見することになる。
JISYU vol.6
主催:CO2
共催:プラネット・プラス・ワン、神戸映画資料館
越境する自主映画-高岡茂特集−
※終了しました。レポートはこちら→JISYU Vol.6レポート
淀川長治と宮川一夫の対談をおさめた『映画の天使』などの自主映画を監督する一方、劇団維新派のプロデュースにたずさわってきた高岡茂。
1980年代の大阪を舞台にした初期作品から35mmの代表作『ベイビークリシュナ』、松本雄吉のドキュメンタリー作品まで、28日(土)は神戸映画資料館で、29日(日)は大阪プラネット・プラス・ワンで上映し、その軌跡を検証する。
高岡茂 プロフィール
1958年兵庫県宝塚市生まれ。早稲田大学在学時に映画制作を開始し、関西に戻ってからツカモト・ユキスケたちと『こわされた夏の幻』を制作。
85年にスタジオ・デルタを設立。『映画新聞』にて宮川一夫ら溝口健二のスタッフにインタビューする。
小川紳介監督の『1000年刻みの日時計』の上映館・千年シアターの制作で松本雄吉と出会い、劇団維新派のプロデュースも行う。
7/28(土)《JISYU vol.6 @神戸映画資料館》
13:30〜14:40
Aプログラム(高岡茂ミニトーク付き)
『映画の天使』 2000年/16mm/42分/英語字幕付き
■1989年に京都朝日シネマで行われた宮川一夫と淀川長治の対談の記録を中心に、溝口作品などの宮川の仕事が回顧される。
15:00〜16:30
Bプログラム
『ベイビークリシュナ』 1998年/35mm/87分/英語字幕付き
■遺跡の発掘調査をしている考古学者が、ネパールから来た青年と出会い、ひと夏の間彼に振り回されるなかで人間性を取り戻していく。
スケジュール | ―7/28(土)―
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料金 | 1プログラム料金:一般…1500円、会員…1300円、学生…1000円 |
会場 | 神戸映画資料館(神戸) |
7/29(日)《JISYU vol.6 @プラネット・プラス・ワン》
13:00〜14:30
Cプログラム
『こわされた夏の幻』 1984年/16mm/90分
■立原啓裕主演。北大阪急行の車窓にかつての恋人の姿を認め、貿易会社に勤める男の日常が崩壊へ向かう。
14:45〜15:30
高岡茂トーク
聞き手:富岡邦彦(プラネット・プラス・ワン代表)、田中晋平(神戸映画保存ネットワーク)
※C、D、Eプログラムのいずれかに来場される方に無料でご入場いただけます。(要半券提示)
15:40〜17:05
Dプログラム
『LEFT ALONE』 1979年/8mm/28分
■早稲田大学時代に周囲の8mm自主制作映画ブームの中で、ぺンネーム「落合一雄」名義で監督した高岡茂の処女作。
参考上映作品(55分)
■90年代初頭に高岡が新たな環境で取り組んだドラマ作品。震災前の神戸の風景も記録されている。
17:20〜18:30
Eプログラム(高岡茂ミニトーク付き)
『松本雄吉さんと歩く』 2016年/DVD/50分
■1987年から、松本雄吉と出会った高岡茂が、これまでに国内や海外の維新派の公演先で撮りためてきた松本の記録映像を編集。
スケジュール | ―7/29(日)―
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料金 | 1プログラム料金:一般…1500円、会員…1300円、学生…1000円 |
会場 | プラネット・プラス・ワン(大阪・中崎町) |