〈自主映画アーカイヴ上映〉
:History of Japanese Independent Amateur and Students films
JISYUとは?
〈自主映画〉の歴史を発掘し、隔月で上映していく。
●日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の歴史は長く、戦前より作られてきた。製作された映画のフォーマットは16ミリ、9.5ミリ、8ミリのフィルムから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移っていく。そんな中で、フィルムを中心にかつて製作され、忘れ去れられんとする作品を中心に〈自主映画〉の歴史を隔月で発掘し、上映していく。
●この企画で、自主映画(実験映画、個人映画を含む)には、反商業的なあるいは実験的なあるいはテレビや商業映画、娯楽映画ではけっして扱わない野心的なテーマや題材を扱った作品が多数あり、その時代によって映画を志した若者たちが何を表現しようとしたかを発見することになる。
JISYU vol.4
主催:神戸映画資料館、プラネット・プラス・ワン、CO2、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク
映画王と早大シネ研特集(1980年代東京)
今年、オムニバス映画『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』で監督をした島田元は、1980年代の自主映画を牽引した映画作家の一人だった。島田たちが所属した早大シネマ研究会や卒業後に高田馬場TomTom倶楽部が制作した映画、また季刊誌『映画王』の発行などの活動は、立教大学のパロディアス・ユニティを巻き込み、東京の映画シーンに大きな足跡を残した。神戸映画資料館での『LOCO DD』公開に合わせ、神戸・大阪で早大シネ研出身の作家たちによる8ミリ作品を上映する。
12/9(土)《JISYU vol.4 @神戸映画資料館》
13:15〜
Aプログラム
「どてらワルツ‘81」(1981/50分/8mm)
監督:高城千昭
■女子高校生に痴漢をした青年とそれを止めに入った男が奇妙な同居生活をはじめる。神代辰巳を通過した、独自の映画世界が展開。
「ついのすみか」(1986/35分/8mm)
監督:井川耕一郎
■失踪した姉の恋人と妹が、都会の一軒家で逢瀬を繰り返す。静かに言葉と身体を互いに突きつける二人。
15:00〜
Bプログラム
「リトル・ウィング」(1981/70分/8mm)
監督:島田元
■ジミヘンに浸り、つげ義春に憧れる漫画家志望の主人公が、東京の恋人や友人たちから離れ、旅先である女と出会う「青春妄想映画」。
16:20〜
島田元監督トーク
参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
スケジュール | ―12/9(土)―
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料金 | 一般1500円/会員1300円/学生1000円(各プログラム/入替制) |
会場 | 神戸映画資料館(新長田) |
12/10(日)《JISYU vol.4 @プラネット・プラス・ワン》
17:00〜
Cプログラム
「殺人教室」(1983/60分/8mm)
監督:島田元
■殺し屋を養成する殺人塾に通っていたまちこが、卒業後に初仕事を終えるまでを描いた娯楽アクション映画。
「ハーケンクロイツの男」(1988年/30分/8mm)
監督:高橋洋
■整形手術を繰り返して逃亡を続け、日本に潜伏していたナチスドイツ残党の夫婦のもとに、ナチスハンターの男がやってくる。
18:30〜
島田元監督トーク
参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
19:30〜
Dプログラム
「サメロメ」
(1982/70分/8mm)監督:竹藤恵一郎
■ある病院で医者と患者たちの記憶が交わり合う無言劇。2014年にリニューアルされたが、今回はオリジナルの8ミリフィルムを上映。
スケジュール | ―12/10(日)―
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料金 | 一般1500円/会員1300円/学生1000円(各プログラム/入替制) |
会場 | プラネット・プラス・ワン(大阪・中崎町) |