〈自主映画アーカイヴ上映〉
:History of Japanese Independent Amateur and Students films
– JISYUとは? –
〈自主映画〉の歴史を発掘し、上映していく。
日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の制作は戦前まで遡ることができる。映画のフォーマットも16ミリ、9.5ミリ、8ミリから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移行してきた。〈自主映画アーカイブ上映〉では、フィルムを中心にかつて制作され、いまや忘れ去れられようとしている作品と〈自主映画〉の文化・歴史を発掘し、上映していきたい。
自主映画の黎明〜『青春散歌・置けない日々』
第10回目の今回は、ぴあフィルムフェスティバルや自主映画ブームが起きる直前の時代、若者たちに衝撃をもたらした『青春散歌・置けない日々』を上映する。地方から上京した映画青年・石岡は、理想と遠いPR映画の助監督を続けていた。句点や読点を打てない青年の非ドラマ的な日常を描く本作は、「日本のニューシネマ」や「同時代映画」と呼ばれた当時の自主映画の最重要作といえる。
『青春散歌・置けない日々』(映影社同人/1975年/90分/16mm)
製作:佐々木史朗、橋浦方人 脚本演出:橋浦方人 撮影:山田達郎
録音:尾形竜平 音楽:小林ユタカ 美術:大重潤一郎 製作主任:市東宏志
出演:矢野誠、高間とも子、鈴木両全、茂利験、高木馨
【企画担当・解説】田中晋平(神戸映画資料館研究員)
【協力】シネアスト・オーガニゼーション大阪
【主催】神戸映像アーカイブ実行委員会