JISYU

〈自主映画アーカイヴ上映〉
:History of Japanese Independent Amateur and Students films

JISYUとは?

〈自主映画〉の歴史を発掘し、隔月で上映していく。

●日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の歴史は長く、戦前より作られてきた。製作された映画のフォーマットは16ミリ、9.5ミリ、8ミリのフィルムから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移っていく。そんな中で、フィルムを中心にかつて製作され、忘れ去れられんとする作品を中心に〈自主映画〉の歴史を隔月で発掘し、上映していく。
●この企画で、自主映画(実験映画、個人映画を含む)には、反商業的なあるいは実験的なあるいはテレビや商業映画、娯楽映画ではけっして扱わない野心的なテーマや題材を扱った作品が多数あり、その時代によって映画を志した若者たちが何を表現しようとしたかを発見することになる。

 

JISYU vol.7 関西自主映画がみた夢:植岡喜晴特集

主催:CO2
共催:プラネット・プラス・ワン、神戸映画資料館

1970年代末の関西を起点に8mmフィルムの自主映画を数多く製作、劇場公開作品『精霊のささやき』も監督した植岡喜晴。当時の関西サブカルチャーシーンと深く交錯したその映画は、漫画家・ひさうちみちおやカルトクイーンと呼ばれたアリス・セイラーたちが天使や悪魔を演じる唯一無二の世界を構築していった。大阪のプラネット・プラス・ワンと神戸映画資料館の2会場で、最初期から2000年以降の映画美学校で製作された作品まで上映、植岡映画の全貌を発掘する。

10/20(土)《JISYU vol.7 @プラネット・プラス・ワン》

Aプログラム 13:00〜14:25

WONDER-WALLWONDER-WALLWONDER-WALL
『WONDER WALL』(8mm/1980年/40分)
■連続ヒョウタン強盗殺人事件の犯人と彼を追跡する警察の攻防に、植岡自身をモチーフとした映画監督のエピソードが交錯する。

恋のそよ風恋のそよ風
『恋のそよ風』(8mm/1988年/9分)
■黒沢清らが参加したオムニバス映画『ガール!ガール!ガール!』の1パート。麗らかな春の京都の夜、エロ漫画家の妻が豹変する。

月へ行く月へ行く月へ行く
『月へ行く』(デジタル/2001年/35分)
■妻が出ていき悲嘆に暮れる豆腐屋の男とその娘が遭遇する悲劇。映画美学校講師と受講生によるコラボレーション作品。

Bプログラム 14:45〜16:40

奇術師奇術師奇術師
『奇術師』(8mm/1985年/15分)
■建物から落下した見知らぬ男を連れてきた日から、主人公の家が草や木に覆われ、ジャングルと化していく。

ひととしっくひととしっくひととしっくひととしっく
『ひととしっく』(8mm/1988年/70分)
ひさうちみちお、川崎ゆきお、植岡喜晴、増井公次
■植岡、ひさうちみちお、川崎とおる、増井公次の4人が監督したオムニバス作品。4つの季節、4つの映画の恋の物語で、ヒロインを住野真子が演じる。

+トーク 植岡喜晴、佳野真子 and more!

Cプログラム 17:00〜19:10

『ヤクザと地底人間』(デジタル/2006年/18分)
■地底に落下したヤクザの男とそこで出会った女が結ばれ、50年後、彼らの息子と娘が復讐のために立ち上がる。

+参考上映(DVD上映/81分)
■植岡喜晴が90年代初頭に手掛けたドラマ2作品を上映。

+植岡喜晴トーク 聞き手・田中晋平(神戸映画保存ネットワーク)

 

スケジュール ―10/20(土)―

  • 13:00〜14:25 Aプログラム 『WONDER WALL』『恋のそよ風』『月へ行く』
  • 14:45〜16:40 Bプログラム 『奇術師』『ひととしっく』+トーク:植岡喜晴、住野真子 and more!
  • 17:00〜19:10 Cプログラム  参考上映(81分)+植岡喜晴トーク(聞き手・田中晋平)+『ヤクザと地底人間』
料金 1プログラム料金:一般…1200円、学生…700円
会場 プラネット・プラス・ワン(大阪・中崎町)

10/21(日)《JISYU vol.7 @神戸映画資料館》(※神戸発掘映画祭2018内)

13:30〜15:00 Dプログラム

眠れる森の吸血鬼眠れる森の吸血鬼眠れる森の吸血鬼

『眠れる森の吸血鬼』(8mm/1978年/60分)
■1927年アーカムの街では、連続女性殺人事件が発生。恐怖に支配された街に悪魔祓い師=エクソシストが到着する。

+対談:植岡喜晴+赤井敏夫(神戸学院大学教授)

15:20〜17:45 Eプログラム ※15:30上映開始

夢で逢いましょう夢で逢いましょう

『夢で逢いましょう』(8mm/1984年/135分)
■愛する兄が失踪してから自殺未遂を繰り返す本町より子が、天国と地獄、夢と現実を裸足で駆けめぐる。

スケジュール ―10/21(日)―

  • 13:30〜15:00 Dプログラム 『眠れる森の吸血鬼』&対談:植岡喜晴+赤井敏夫(神戸学院大学教授)
  • 15:20〜17:45 Eプログラム 『夢で逢いましょう』※15:30上映開始
料金 1プログラム料金:一般…1200円、学生…700円 ※神戸会場のみ前売券(1000円)あり
会場 神戸映画資料館(神戸)

10/20(土)、10/27(土)、10/28(日)《JISYU vol.7 @プラネット・プラス・ワン》

特別上映『Look of Love』

Look of LoveLook of LoveLook of Love

『Look of Love』(デジタル/2005年/108分)
■窓から向いの一軒家を凝視し続ける男。8mmフィルムをデジタル変換されたモノクロの画面から立ち上がる、視線による欲望と愛の物語。

スケジュール

  • 10/20(土)11:00〜12:50 『Look of Love』オリジナル版
  • 10/27(土)19:30〜21:20 『Look of Love』劇場公開版
  • 10/28(日)13:30〜15:20 『Look of Love』英語字幕版
料金 1プログラム料金:一般…1200円、学生…700円
会場 プラネット・プラス・ワン(大阪・中崎町)

 

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2018/10/05

神戸新聞Webサイト『兵庫おでかけプラス』にてご紹介いただきました。記事はこちら

2018/10/15

予告動画を公開しました。動画はこちら