第5回 フィルム・エキシビション in OSAKA

日程:2009.2.26(thu)・27(fri)・28(sat)
会場:大阪・梅田 HEP HALL
 
選考委員
相原信洋(アニメーション作家)
青山真治(映画監督)
沖島勲(映画監督・シナリオライター)
勝村俊之(株式会社ロサ映画社/シネマ・ロサ支配人)
栗田やすお(アニメーション作家)
佐々木昭一郎(演出家)
七里圭(映画監督)
柴田剛(映画監督)
ジム・オルーク(ミュージシャン)
束芋(現代美術アーティスト)
平澤竹識(「映画芸術」編集部)
万田邦敏(映画監督)
 
助成作品
水藤友基監督作品 『そうなんだ』
高橋明大監督作品 『ある光』
甲斐博和監督作品 『それはそれ、』
小出 豊監督作品 『こんなに暗い夜』
前野朋哉監督作品 『脚の生えたおたまじゃくし』

水藤友基監督作品『そうなんだ』

eiga_k02.jpg
 
STAFF
撮影:三村和弘、
録音:茂木祐介
制作担当:平田陽亮
制作進行:溝渕 萌、山口昌延
ヘアメイク:武藤留衣
音楽:山原太郎
脚本/監督:水藤友基
 
CAST
柳英里紗(「天然コケッコー」)、小根山悠里香(「14歳」)、橘 花梨、加藤真弓、中里優利、宇野祥平、林田麻里、船生 光、服部竜三郎、田中和次朗、松村剛雄、松崎雄也、坊薗初菜ほか

あらすじ
山名未来は高校2年生。
四人の友達とアイドルグループの追っかけをしている。
ある日、追っかけ仲間のひとりだった祐子が「やめる」と言う。
恋人ができたからだ。
仲間外れにされる祐子。
未来は彼女との関係を保とうとするが、祐子は平気だった。
新しい友達ができたから、古い友達に嫌われてもかまわない。
その潔さに感化され、未来は隠していたことを友達に打ち明けようと決意する。
実は、未来にも彼氏の師岡(チビモロ)がいたのだった。
しかし、友人のひとり楠絵美は猛反対。
彼女はチビモロに「ひどいこと」をされた過去があったのだ。
絵美の怒りを収め、友情と恋を両立できるはずと未来は信じるか……。

 

高橋明大監督作品『ある光』

eiga_k03.jpg

STAFF
監督・脚本:高橋明大
プロデューサー:福井琢也
撮影:熊倉良徳
制作:安岡歩/阪本直行
メイク:佐久間カオリ
衣装:大熊麻希
録音:河上健太郎
小道具:東心平
 
CAST
戸田昌宏(「チーム・バチスタの栄光(TV)」)、足立智充、柳沢茂樹、笠木 泉、 稲毛礼子、宇野祥平、上村 聡、ホナガヨウコ、南波典子、増本力丸、漆原真吾、中村寛紀、岸建太朗ほか

あらすじ
ある女が、死んだ。
その女には、出口栞という名前があった。今はもう名前しかない。
彼女の恋人であった田伏悠は、彼女の遺骨を摂取することで、彼女であると思っていたものが、決して彼女としてだけ存在していたのではなかったということを自らの身体を通して知るに至る。

彼女の兄であり唯一の肉親でもある出口真之は、その欠損についての説明を科学の視点からつけようとする。

彼女の友人として奇しくもその最後の瞬間に立ち会ってしまった柚原卓人は、半ば本能的に見て見ぬゆりをしていたものを遂に目の当たりにしてしまったことに気付かないまま、それどもしたたかに生き抜こうとする。

彼女の仕事上の接点があったに過ぎない南雲宗介は、しかし彼ら三人への取材をこころみることで、彼女を死に至らしめたもの、さらに大勢を死に追いやりかねないものを言葉にしようとする。

そして、彼女とはまったく無縁の少年である野口宏は、それこそ無縁の生活を送ることで、間接的に彼女を弔う。

残された彼ら五人の共通するのは、彼らには名前のほかに身体があり、その身体には光があたることだ。

甲斐博和監督作品『それはそれ、』

eiga_k04.jpg
 
STAFF
撮影:本杉淳悟
録音:阿部将大
美術:清水麻子
助監督:岩渕茂
制作主任:円谷久美子
監督・脚本:甲斐博和
 
CAST
大鷹明良(「くりいむレモン」)、西山水木、坂口真美、石川油、橋本仁志、大石結介、渡辺沙織、甲斐博和

あらすじ
夫以外の男(出張ホスト)と寝て腹上死した妻、鴬谷三枝子(46)の葬儀を前にして、通夜のあけた朝に、逃げ出してしまった夫、鴬谷久男(48)。
そのまま三浦純平(32)の運転するタクシーに乗り込み、海へ、と告げる。
到着したのは純平の姉、三浦京子(34)が経営する小さな旅館。そこで呼んだ出張ホステスが、病気だった母親の三枝子の看病に疲れ、妹の鶯谷久美子(23)に世話を押し付ける形で家を出ていた実の娘である鴬谷ナツメ(27)だった。

小出豊監督作品『こんなに暗い夜』

eiga_k05.jpg


STAFF
撮影:月永雄太
照明:宮本亮、四宮秀俊
録音:黄永昌、伯野祥展
演奏:武久源造
美術:村本哲人、堀内浩一
衣装:千田一恵
制作:海田晃弘、名倉愛、佐藤有記
 
CAST
宮本りえ、森田亜紀、吉岡睦雄、扇田拓也、新谷尚之、大谷伸、小林 夢結花、神林 秀太、アイラ、小嶋洋平、津留崎麻子

あらすじ
沢山の母子が楽しむ、新興住宅地の公園に、不妊治療に苦しむ倫子と、避妊治療した愛犬ボンがいる。怨色を帯びた顔であたりを睨付ける倫子が、ボンのリードを離すと、ボンが少女に噛みついた。
咬傷癖のあるボンは、とうとう保健所に送られ殺処分されることになる。その矢先、倫子は偶々、ボンとそっくりな犬を目にしてしまった。それを身代わりに保健所に差し出そうと思いついた倫子は、深夜強奪に向かい、その先で誤って人を殺してしまう。そして、彼女は今度は自分の身代わりを探してさまよいだすこととなる。

前野朋哉監督作品『脚の生えたおたまじゃくし』

eiga_k06.jpg
 
STAFF
脚本:前野朋哉、水野祐介
脚本協力:安川有香
制作:山川公平
撮影:谷康生、
照明:白鳥友輔
音響:豊田晃司
美術:中井千浪
音楽:今村悠輔、野村知秋
衣裳:福嶋達哉
メイク:石川佳奈
 
CAST
夏生さち(「14歳」)、前野朋哉、横山真哉、竹中崇、川面千晶、福岡佑美子、後藤建司、川口渉

あらすじ
毎日、部室から女の子を双眼鏡で覗いてチェックしている中学生、今井とおる (14)と風間淳一(14)。
中学三年生になったとおるは入学当時から好きだった川島奈々恵(14)と念願の同じクラスになる。担任の佐々木タダオ(39)の命令でクラスで飼うオタマジャクシを捕まえて来た事かきっかけで徐々に仲良くなるとおると川島さん。が、同時期にとおるに付くヘンテコな家庭教師、山岡功男(22)の出現により、とおるは間違った恋のアドバイスを鵜呑みにしていってしまう。ある日それを鵜呑みにし過ぎて川島さんをアドバイスの一種、家出に誘ってしまうとおる。とおるはいよいよ川島さんに告白しようと決心する。が、返事はもらえず、家出から戻って来てもとおるは煮え切らない心情だった。
夏休みが明け、そして二学期の教室。何故か現れた川島さんは金髪にロングスカートのド・ヤンキーに変貌していた。
思春期の男子女子、一方的純愛ラブストーリー。

 

ページのトップへ戻る