CO2上映展 第7回フィルム・エキシビション in OSAKA

会場:シネ・ヌーヴォ、HEP HALL
※本年度の【CO2上映展 第7回フィルム・エキシビション in OSAKA】は「シネ・ヌーヴォ」と「HEP HALL」の2会場にて行います。

シネ・ヌーヴォ

日 時 2011年2月21日(月)〜2月25日(金) 20時20分開場/20時30分開演
会 場 シネ・ヌーヴォ
料 金 【前売券】1回券500円(2会場で利用可能)
【当日券】1回券600円

CO2助成作品上映(※1日1作品上映)

リム・カーワイ監督『新世界の夜明け』
大江崇允監督『適切な距離』
尾﨑香仁監督『大野リバーサイドパーク』
加治屋彰人監督『スクラップ・ファミリー』(旧題『家族の孤独』)
今泉かおり監督『聴こえてる、ふりをしただけ』

助成作品上映後トークショー

助成5作品の各上映後、上映した監督と事務局長・富岡邦彦による対談トーク及び来場者とのQ&A

HEP HALL

日 時 2011年2月26日(土) 12時30分開場/13時開演
2011年2月27日(日) 11時開場/11時20分開演
会 場 HEP HALL(HEP FIVE 8F)
料 金 【前売券】 1日券1,200円(HEP HALLでのみ利用可能) 、1回券500円
【当日券】 1日券1,500円、1回券 600円

CO2助成作品上映

リム・カーワイ監督『新世界の夜明け』
大江崇允監督『適切な距離』
尾﨑香仁監督『大野リバーサイドパーク』
加治屋彰人監督『スクラップ・ファミリー』(旧題『家族の孤独』)
今泉かおり監督『聴こえてる、ふりをしただけ』

特別上映案

ジャン・ツーユー監督『梨の女(原題:PEAR)』(中国/2010/Beta/87min)
柴田剛監督『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた- 』(日本/2010/HD/56min)

授賞式

助成作品上映前舞台挨拶

助成5作品の各上映前、上映する監督による舞台挨拶

CO2 talk session

talk session1「映画はできた。それからどうする?」
出演者:アレックス・ツァールテン×吉川正文×小泉朋×小山内照太郎

talk session2「助成監督トークバトル」
出演者:大森一樹×黒沢清×リム・カーワイ×大江崇允×尾﨑香仁×加治屋彰人×今泉かおり

CO2助成作品

『新世界の夜明け』
リム・カーワイ監督
北京の若い女性・ココは今年大阪で最高のクリスマスを過ごそうとするが、辿り付く先がなんとメトロポリタンと遠く離れた大阪の「新世界」だった。新世界で過ごす一日で、ココはイメージと全く違う「日本」と知らなかった「中国」と遭遇する。夜明け頃、彼女は一体なにを見つけるのか。或いはなにも見つけられないだろうか。2010年のクリスマスシーズン、大都会の北京と大阪の古い町「新世界」で撮影し、今の日本と中国の様子をリアータイムで伝える。

『適切な距離』
大江崇允監督
大学の演劇学科で劇作をメインで学んでいる雄司は、幼い頃の両親の離婚以来、母と二人で暮らしている。雄司には双子の弟がいるはずだったが、弟は肉塊として生まれてきた。両親は、「礼司」という名前を弟につけ、位牌を家に置くことにした。  雄司の家庭は既に断絶している。幼い頃からヒステリックに雄司を教育してきた母は、雄司が高学歴な大学入試に失敗した日を境に、雄司に関与しなくなった。  元旦に、10年前に自分宛に書いた年賀状が届く。「10年後の僕へ。今でも日記をつけていますか?」 これをきっかけに、雄司は再び日記を書き始める。  母は、雄司の日記を盗み見る。それを知った雄司は、仕返しに母の日記を読むことにする。そこに書かれていたのは、母が礼司と一緒に生活をしている「虚構の世界」であった。

『大野リバーサイドパーク』
尾﨑香仁監督
無理心中に失敗し、幼い息子だけを死なせてしまった母親えり。死体をバッグに詰め、子供の好きだった河川公園に向かうが…。執拗に愛を貪る主人公が、痛々しい再出発へと漂着する。心えぐる乞愛のロードムービー。



『スクラップ・ファミリー』 (旧題『家族の孤独』)
加治屋彰人監督
ホームレスを殺害した娘から逃げる様に大阪の祖父の家に引っ越した岡田一家。大阪の祖父は人間そっくりのリアルドールと一緒に生活をしていた。『chain』『晴れた日には隣人と』に続く、加治屋彰人監督長編3作目。



『聴こえてる、ふりをしただけ』
今泉かおり監督
突然の事故で母親を亡くした11歳のサチ。周囲の大人に、「お母さんは魂になって見守ってくれている」と言われるが、いまいち信じこめずにいた。ある日、お化けを怖がる女の子、希が転校してくる。



特別招待作品

『梨の女(原題:PEAR)』(中国/2010/Beta/87min)
ジャン・ツーユー監督
ある田舎町で、若い夫婦が丘の上に大きな二階建ての家を建てている。しかし、そこに妻はいない。夫は梨の木から実を集めて妻に会いに街へ出る。妻の好物なのだ。妻は夢のマイホームのために、売春して費用を捻出している。北京電映学院に通うジャン・ツーユー監督作。また北京に留学中の奥原浩志監督(『青い車』『16』)がエグゼグティブ・プロデューサーとして本作に関わっている。

『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた- 』(日本/2010/HD/56min)
柴田剛監督
バンドで音楽を演奏するように、映画を撮る ー 制作者が登場人物でもあるという、あたかもロバート・クレイマーを彷彿とさせるスタイルで綴られた、映画制作ツールを用いて音楽のように映画をつくる「ギ・あいうえおス」の旅の記録。愛知芸術文化センターの依頼を受けて制作された柴田剛監督(『おそいひと』『堀川中立売』)最新作。

審査委員

大森一樹(映画監督/大阪芸術大学芸術学部映像学科長)
1952年3月3日 大阪市生まれ
1977年:第三回城戸賞を『オレンジロード急行』で受賞、翌年同作品にてメジャー映画監督デビュー
1980年:京都府立医科大学卒業
1983年:医師国家試験合格
1986年:『恋する女たち』(東宝)にて、文化庁優秀映画賞、第11回日本アカデミー賞優秀脚本賞・優秀監督賞受賞
1988年:文部省芸術選奨新人賞受賞
1996年:『わが心の銀河鉄道~宮沢賢治物語』(東映)にて、第20回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞
2000年4月~2005年3月:大阪電気通信大学総合情報学部メディア情報文化学科 教授
2005年4月~:大阪芸術大学芸術学部映像学科 教授
著書に『映画物語』(筑摩書房)、『震災ファミリー』(平凡社)、『あなたの人生案内』(平凡社)など。
黒沢清(映画監督/東京藝術大学大学院教授)
1955年兵庫県生まれ。立教大学在学中より8mm映画を撮り始め、長谷川和彦、相米慎二に師事したのち、83年『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。以後、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(85)『地獄の警備員』(92)『復讐 THE REVENGE』シリーズ(96)等を監督し、97年の『CURE』は世界各地の映画祭で上映された。その後も『ニンゲン合格』(98)『カリスマ』(99)『回路』(00/カンヌ国際映画祭批評家連盟賞受賞)『アカルイミライ』(02/カンヌ国際映画祭コンペティション正式出品)『ドッペルゲンガー』(03)『LOFT』(05)『叫』(06)『トウキョウソナタ』(08/カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞)など連続して作品を発表し続けている。
Alexander Zahlten アレックサンダー・ツァールテン(映画研究家)
ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学で心理学、メディア学、映画学を専攻に、博士論文のテーマとしては「1960年以降の日本映画のジャンルの役割の変容」。2000年から2010年まで、ドイツのフランクフルトで開催されている世界最大の日本映画の上映会「ニッポン•コネクション映画祭」のディレクターの一人。キュレーターとアドバイザー様々な映画関係活動をしながら現在明治学院大学の特別研究員としてメディアミックスの現在について研究。
吉川正文(映画配給・宣伝・企画)
1974年生まれ。映画配給宣伝・企画製作・批評。現在フリーの映画配給・宣伝・企画として活動。主な配給宣伝作品に、『ラザロ-LAZARUS-』(07年)『行旅死亡人』(09年)『映画一揆』(10年/井土紀州)、『コロッサル・ユース』(06年)『何も変えてはならない』(09年/ペドロ・コスタ)、『靖国YASUKUNI』(07年/李纓)、『チェチェンへ アレクサンドラの旅』(07年/アレクサンドル・ソクーロフ監督)など。
小泉朋(プロデューサー)
1976年東京都品川生まれ
2000年に製作した黒沢清監督作品「回路」より制作スタッフとして映画業界に入る。
黒沢監督をはじめ、井筒和幸監督、塩田明彦監督、阪本順治監督などの映画を中心に約50以上の作品に携わる。
2007年制作 阪本順治監督「闇の子供たち」より制作会社のKΝHO(キノ)にてプロデューサーに弟子入りを申し入れ、現場制作以外の経理、デスク、監督のスケジュール管理等、映画業界の雑務を含めた多くの事柄を教わる。
最新作はプロダクションマネージャーとして井筒和幸監督「ヒーローショー」(2010年5月29日公開)
2010年2月株式会社テトラカンパニーを設立。
オリジナル脚本作品を中心に、これからの100年に向けた映画作りを目指す。
富岡邦彦(プロデューサー)
黒沢清監督作品の脚本などを経て、関西から出発した山下敦弘監督の『ばかのハコ船』『リアリズムの  宿』等、長編劇映画のプロデュースをはじめ、松江哲明監督の短編ドキュメンタリーもプロデュース。大阪アジアン映画祭など映画祭のプログラマーも多数担当。香港、韓国、中国、ドイツなど海外の映画祭や若手映画監督とも親交が多数有り。最新プロデュース作品は万田邦敏監督の『面影』(大阪ヨーロッパ映画祭で上映)上映室PLANET+1の代表。関西を中心に活躍する、若手映画監督の育成などにも努めている。シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)事務局長

ゲスト

小山内照太郎(映画コーディネーター)
1978年弘前市生まれ。京都大学在学中は京都国際学生映画祭の企画とプログラム。卒業後は自主上映を組織した後、2003年に渡仏。青山真治、黒沢清、北野武などのレトロスペクティヴやパリ映画祭の日本映画大特集などの企画やプログラム、翻訳・通訳など、日本映画をフランスで紹介する多岐に渡る活動をしている。また昨年からは、ナント三大陸映画祭で日本映画を担当している。
ジャン・ツーユー/ZHANG Ciyu(映画監督)
ジャン・ツーユーは中国・湖南省出身の映画作家/美術監督で、広州美術学院でビジュアルアーツを学ぶ。大学講師として働いた後、現在は修士号取得に向けて北京電映学院でニューメディアを専攻している。監督作品として、"State" (2009)、"The Story of Life" (2009)、"Paper Art Wooden House" (2008)がある。
柴田剛(映画監督)
1975年、神奈川生まれ。99年、大阪芸術大学映像学科の卒業制作作品として長編第一作『NN-891102』を監督。04年、長きにわたる潜在期間を経て『おそいひと』を完成させる。15カ国以上の映画祭に出品。高い評価を得る。2008年、香川県を舞台にした青春バンド映画『青空ポンチ』を監督。2009年、シマフィルム京都オフィスを拠点として活動を開始。その第一作として、長編第4作『堀川中立売』を監督。第10回東京フィルメックスのコンペティション部門に出品後、さらに半年をかけて編集と音響を一新し、2010年11月より劇場公開を開始。また、平成22年度愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品の制作作家に選出され、『ギ・あいうえおス-ずばぬけたかえうた-』を制作している。

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